JR東淀川駅西側にある、
長柄人柱遺跡のあることで知られるお寺です。
いわゆる「キジも鳴かずば撃たれまい」
という、昔話。
この話の、いろいろなバージョンがあるうちの、
ひとつ。
人柱選定の折に、袴に横継ぎの当たっている
者にしよう、と言い出した本人の袴に横継ぎが
当たっていて、余計なことをいったばかりに、
自分が人柱になってしまったという話。
大願寺の裏手にある、人柱の碑の近くの由来書きによると、巌氏は、自分は今まで恵まれた
暮らしをしてきたので、その恩に報いるため、自ら人柱になるつもりで、そう進言し、
人柱になったそうです。
父が人柱になったことを聞いた、嫁に行った娘が心を痛め、口をきかなくなってしまったので、
里へ戻されることになり、そのときの道中、一羽のキジが鳴くのを聞き、夫が弓を取り、
キジをしとめたのを見て、娘は
「ものいわじ 父は長柄の橋柱 鳴かずばキジも 射られざらまじ」
と詠んだ、ということです。