日本一           黒木鳥居

黒木鳥居とは樹皮のついたままの鳥居のことで鳥居の形式としては極めて原始的な日本最古のものであります。当社は従来より鳥居の用材に「くぬき」を使用して三年毎に建替えをしてきましたが近時鳥居に適するくぬきが入手困難となつて参りました。そこでなんとか昔の面影を残したいと考えておりました処幸にも香川県高松市の日本興業株式会社より自然木の鳥居の寄進をうけ、このたび建立の運びとなりました。
この「くぬき」は仝社が徳島県剣山(一九五五米)の山麓より切り出し防腐加工を施し、奉製されたものです。また鳥居の両袖の小柴垣は「くろもじ」を用い源氏物語を始め謡曲、和歌、俳句などにも表された黒木の鳥居と小柴垣の遺風を残したものであります
  平成五年四月大安吉日
                              嵯峨野の宮   野宮神社

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